秋の夜長に3
これらの続きです。
中学高校のとき、
いざ、進路を決めましょう、なりたい職業は?
と尋ねられて、
「巫女」
と答えていました。
気持ちとしては、神職です。
よく知らなかったので、
「女子の神職=巫女」と思っていた。
家は普通のサラリーマン家庭ですし、
身内に神社関係の人はいません。
でも、
神職になろうかな、と思った時期があり、それが中高生の頃。
ちょうど、地元には自宅から通える神職養成コース併設の大学がありました。
ただ、他に興味のある学問分野もありましたので、
その大学で興味のある専門分野を専攻しつつ、
資格取得に必要な単位を別で取ればいいな、
と思っていました。
一回も聞いたことがないくせに雅楽もやりたいと思っていたので、
雅楽部もあるその大学は私の必要なものを全て持っていました。
もちろん、その大学を第一志望校にして、進路希望や模試の志望校欄にはその大学名を書いていました。
私の志望校を知った同級生や先生たちは思いとどまるように言いました。
確かに、
その大学に行って神職になったとしたら、
他の世界を知らないまま、その中に住むことになる。
一度入ってしまった世界とそこで初めて手にした世界観は思い入れがあろうから、
なかなか手放せないだろう。
そうでなくても私は執着深いから。
極力、フラットな思想環境にまずは出て行って、
いろいろな世界を見てから選択してもいいのではないか。
自分でもそう思い、その学校に行くのはやめました。
だから、未だに神職でもないしその資格は持っていません。
必要になれば今でも取得できます。
かろうじて雅楽はやっているしそれが仕事の一部でもあるから、
微妙な距離感でその世界との関わりがあるけど。
自分が男性だったら、
迷わず神職か修験者になっていたと思います。
女子って、その両方の業界で扱いが微妙なんだよね〜
あくまで「そういう空気があるよね」って感じなんですけど、
絶対に「無理だな」ってのがあるから。
別にそれを批判する気は無いです。
仕方ないことだもん。
無理に押し通すことはしないよ。