蛤御門のx
夜仕事の関係で苦手な日本史近現代をやり直し中。
事実にウェットな味付けをした(ように私は感じる)のが苦手で、
近現代史は敬遠し続けております。
「S馬史観」とかなんとか言われる、かの作品群が苦手で、
かの作品をして歴史書とする方々が苦手で、
ハードルあがってる。
でもやらなあかんわな・・・。
「事実にウェットな味付け」が苦手なのは作品についても同じ。
面白い形だから描いてみる。
それだけ。
画面の中で先生に教えてもらいながら強弱とリズムをつけていく。
それだけなのに、
そこにべたべたした動機付けを述べるように要求されても、困る。
先の公募展の講評のときに評者の受け取ったものと私のそれとの温度差のようなものに少々愕然とした。
評者の先生がものすごく「良い人」ってことは分かったよ。
作品なんてそもそも病の表現の一形態だと思っている。
私のような初心者だって、そう。
むしろ、作品に病が現れていなきゃ面白くないし、
じゃあ、その人は何に向かって描いているのかって話。
上の作品は蛤御門の脇の石。
強弱のつけにくい形だけど、不思議なリズム感があって気に入っている。
パステルで描いたものに、普通のフィキサチーフをかけたらトーンが落ちた。
ちゃんとパステル用のを使わないとあかんね。
蛤御門はそれこそ近代史がお好きな方は大好物な場所なんじゃないかな。
幕末にはなにかと教科書に登場する桑名藩で、
そこにがっつり生まれて育ちながらも、どうも幕末志士の熱さになじめないんだ。
評者の先生との温度差と、それは似た感覚。