鶴
卒業論文と修士論文は近世桑名地方で編纂された地誌を扱いました。
武士、国学者、儒学者、僧侶と筆者のバックボーンは様々でしたが、
その中でいちばん魅力的だったのが魯縞庵義道一圓という僧侶。
義道の残した書きもののうち出版されたのは『千羽鶴折形』という変化に富んだ千羽鶴の折りように歌を添えたものです。
この千羽鶴が今では「桑名の千羽鶴」として公民館などで伝えられています。
もうなくなってしまいましたが、
この千羽鶴(の「千」)と江戸初期の城主・本多忠勝の孫の本多忠刻に嫁した徳川家康の孫で豊臣秀頼の元正室の千姫をひっかけてのイベントが開催されていましたっけ。
勿論、全然関係ないです。
最近、職場のお客様つながりで出かけたお店のご主人とお話が盛り上がって、
随分と遠ざかってしまったかつてのフィールドに少しばかり戻ることになりそうです。
近年、
ながらく未発見だった史料が発見され、
義道関連史料をまとめた書籍が出ました・・・義道ファンとしては嬉しい限りです。
出版されたのは知っていましたが購入を先延ばしにしていました。
でも、
また義道のことを書くことになるかもしれない。
あるいは、
義道を直接に取りあげることはないかもしれないけれども、
私が義道から感じるエッセンスと同じ質の発信にすこし関わらせてもらえるらしい、
という展開になっているので、
この↓本を購入しました。
うふふ、
『縞庵随筆』にもね、
面白いことが書いてあるんですよ・・・木村蒹葭堂関連の、ね。
そこと『久波奈名所図会』を照らし合わせると、
すんごい面白いことがわかる・・・はず。