新調
月末に所属社中の演奏会があります。
ちょうど舞台用の糸の補充もしたかったので、
この際、ぼろけになってきた諸々を新調しましょう、
といつもお世話になっている楽器屋さんへ。
この楽器屋さんは祖父もお世話になっていたようです。
芸事の地元は京都ですが、
三絃をはじめたときに代用で祖父の小唄三味線を使っていました。
30年以上も使われていなかった三味線は当然、メンテナンスが必要な状態・・・胴皮が破れてる。
最低限、地歌用の撥も要りますし、とその祖父の三味線の袋に書いてあった名古屋の楽器屋さんに問い合わせてみました。
代は替わっていましたがまだ続けて居られると分かり、そこからのおつきあい。
それ以後、
こちらばかりに無理をお願いしている次第です。
芸の地元は京都で楽器のメンテは名古屋でお願いしている不思議な状態。
非常に意欲的なスタンスが好きで、
お話していると色々勉強になります。
このお店で地歌三味線(九州)を頂いてから15年ほどになりますか(!)。
そのときにつけてもらった根緒がもうぼろぼろ。
特に糸かえが頻繁な3の絃のところはね~。
で、
新調。
撥ケースもぼろぼろなのでこの際・・・。
指スリも。
本番用と練習用。
テトロン糸の楽さは重々承知ながら、
音色、
指のあたり方、
テトロン糸を弾いてできるタコの弊害を思うと普段の練習も絹糸がいいんです。
手間は100倍ですけどね~。
練習用を30調達。
あとは本番用の糸を。
「常磐」と「はつね」の2銘柄がありまして、ワタクシは「はつね」が好きです。
音が柔らかいの。
本当は「はつね」の13が一番いいのだけれども、
今は14がメジャーなのね。
たとえ一日とはいえ、
耐久性を考えれば14の方がいいのかもしれない。
あと、舞台での遠鳴りの具合もあるのかな。
何も言わなければ14番が出てくるの。
ついでに
3段小柱。
小柱を、
京都は「しょうじ」と呼び、
名古屋は「こじ」と呼ぶようで。
そういや、筝の竜頭に置く支えを京都では「鳥居台(とりいだい)」と呼び、
このあたり(?)の人は「まくら」と言っていた。
地域による微妙な差異が面白い(ときには混乱状態に陥るが)。