治っていない②
「治っていない」
と感じつつも見た目には症状がそこそこ消えていましたのでそのまま普通に過ごしました。
これが大学受験~学部生時代のこと。
「治っていない」部分の暴走によって、
皮膚以外の部位に問題が生じました。
部位、というか全体的な不調に陥りました。
無月経と体の冷えと精神の落ち込み。
究極に悪いときは、
風邪をひけば治らない。
病院でもらう薬を飲んでも間欠的に発熱する。
それも決まって、左の肘から。
皮膚の炎症はなくても目の結膜炎はひどくて、
コンタクトが常に目やにでくもる。
「なんかだめかも」
と思って、近所のかなり大きな病院を受診しました。
症状がはっきりしないので総合診療の窓口で受け付けてもらって、
血液検査やら胃カメラやらを通過。
胃はちょっと?くらいで、
血液検査の結果は異常なし、
というか、優良な結果で褒められるしまつ。
その帰りにたまたま立ち寄った薬局が漢方(中医)をメインにした薬局では自分が即・バランスを崩した状態と教えてもらいました。
用語を使うなら、「血虚」「気虚」に「水毒」の影響。
その場で飲ませてもらった薬で冷えきったからだが瞬時にあたたまるのがわかりました。
漢方は効くまで時間がかかるとよく言われますが、
即効性のあるものもたくさんあります。
勧められたものを飲んでいるうちに無月経は改善し、
冷えはなくなりました。
いや、むしろ暖かくなりすぎて暑がりに転向しました。
しかし、
体力が戻ってくると同時に皮膚の炎症は爆発。
以前からの患部以外にも炎症がでて、
今度はこちらに手こずることになりました。
抗炎症作用のある薬を飲んでも効果はあまりありません。
ただ、気力は十分すぎるほどに戻ったので日々、炎症と戦う状態。
かゆくなりはじめたら一時間でもかゆいところを叩き続ける。
いつかゆくなり始めるかまったく予想がつかない。
ちょっとした刺激でかゆくなって、
いつまでそれが続くかわからず。
そういう生活を送りつつ、
修士論文を書き、
箏曲三絃の師匠試験を受け、
職格取得の披露をし、
次への学びの場のための準備をしていました。
結局、望む分野に進むことは出来ませんでしたが、
そのころには炎症がましになる方法が分かってきました。
私の場合はひどい便秘状態でしたので、
まずは体にたまっていた便を出すことで炎症がややおさまりました。
これは漢方の薬の力を借りました。
「瀉火利湿」というエキス剤を使いました。
それでもやや不安定でしたが、腸内洗浄をしはじめるともう少し皮膚の状態はより一層、安定しました。
それでも当時の写真を見ると、
まだまだ炎症で皮膚は赤く、
はれぼったいような様子です。
こんなもの?
これくらいでおさまっていれば御の字?
・・・でも治っていないよね。
そう感じていました。