たまには真面目なはなしを。
健康な状態は慣れてしまうとその有り難さを忘れてしまうのですね。
よく耳にした言葉ですが、本当によくわかりました。
私は生後3ヶ月でアトピー性皮膚炎と診断されました。
患部は耳の後ろとか首、肘の内側と膝の内側。
親は一生懸命にお薬を塗りました。
塗って、炎症はおさまる。
でもまた間もなくして炎症はでてくる。
これっていつ治るの?
と尋ねると、
大人になったら。
と答えが返ってきました。
大人っていくつ?
明確な答えはなかったと記憶しています。
薬を塗っても治ってない。
これは治ったとは言わない。
そう思いました。
高校生のころに直感的にステロイドの入ったお薬を塗るのをやめました。
今迄のパターンでは一生このままだぞ、と思ったので未知の領域に踏み入れてみようと思ったのですね。
そうしたら、炎症爆発。
今迄の患部以外にも炎症の面積は広がりました。
特に、顔と頭皮の炎症にはまいりました。
浸出液で固まる頭髪。
少しでも動くと痛みの走る皮膚。
夜は寝られず、日中も炎症で身体も頭もぼんやりしている。
気持ちはとてもいらいらしています、皮膚と同じように。
縁があって、当時(今でもかな?)有名だった病院に1週間ほど入院しました。
普段は活性酸素を取り除く健康食品を摂り、
なるべく活性酸素を体内で発生させない生活習慣にし(主に食事。肉食と油分の多い食事を制限しました)、
炎症が出ている部分に関しては、短期的にステロイド製剤を塗って寛解状態にする。
おかげで見た目の皮膚はきれいになり、
なぜか長年悩んでいた鼻炎はどこかに行ってしまいました。
でも精神状態がとても悪い。
あいかわらずイライラする。
これって本当に治っていないよね?
そう思っていました。
でもどうしていいかわからない。
その後、心身のバランスをやや崩して漢方を飲みはじめます。
目的は補血、補気。
当時は完全にエネルギーも血も足りない状態でした。
おかげで症状はとれたものの、
寛解状態だった炎症が爆発します。
身体はあつくてあつくて、
冬でも綿のシャツだけで充分なくらいに。
セーターを全く着ない年が何年も続きました。
炎症をとる漢方を使えば、
そこそこに収まりましたが、少し収まる程度でちょっとしたことでまた炎症が爆発する。
それが今おきるか、明日おきるか分からない状態。
明日起きた時の自分の肌の状態がまったくわからない。
少しはましかもしれない、でも浸出液がどろどろ出るかもしれない。
そういう生活のなかで、
ホメオパシーとBBSHに出会います。
しかしそのときにセッションを受けていたホメオパスはわりとがんがんレメディーを摂らせて、
いわゆる「毒だし」をさせるタイプ。
やはり何度も長期間に亘る「好転反応」に見舞われました。
私は何をされているのか?
そうして、今の学校とホメオパスに出会います。
今の学校の方針は、
最少投与。
前のホメオパスが月に9~11のレメディーを摂るように指示していたのに対して、
今のホメオパスは多くて月に1つ。
私の場合はほとんど3ヶ月に1粒くらいのペース。
これがいかに創始者ハーネマンのうちたてた原理に忠実かは、
オルガノンを読めば一目瞭然です。
BBSHに入った当時はまだひどい炎症があって、
でもそこでのワークをしていくうちに皮膚が安定していきました。
でもまだ完全になくなったわけではなくて、
着物を着れば半襟にどっさり滲出液がつくので、
半襟の交換は非常に上手くなりました。
ホメオパシーのセッションを何度もうけているうちに、
どうやらこれがあうであろう、というレメディーが見つかったようで、
今はあんなにひどい炎症のあった首がほぼなにもない状態になりました。
まだ多少残っていますがひどい炎症を引き起す予感がない程度。
これは生まれて初めての平穏な皮膚の状態です。
こういう普通の状態をほとんどの人は普通の状態として過ごしているのだな、
と思うと不思議です。
人間の身体はなんて微妙なものなのだろうか、と。
精神の状態もまあまあ。
以前に比べればずっとよい。
逆に、
嫌だ、
というものをはっきり嫌、と拒絶できるようになって楽です。
でもまだまだ治癒しきれていない部分があるんですよね。
この治癒の過程はきっと一生続くのでしょう。
それを手伝ってくれるのがBBSHでありパスワークなんだろうな、と。
ああ、一生続くのか・・・げんなりする一方で、
まあそれも仕方ないよねと向かっていくだけの健康さはなんとか手に入れているようです。