松蔭の月
地歌・手事もの
作詞、作曲:不詳
調絃:本調子→二上り
軒端の松に秋風の、音も寂しく更くる夜に、懸かる心の浮雲を、吹き払いつつ澄み昇る、月の御影の明るらけき
(手事)
憂きを慰む形見とて、松の嵐を筝の音にして
来年2月の定期演奏会用の曲。
作曲者不詳で筝の手付けは菊田歌雄って楽譜には書いてあった。
手元の資料には筝の調絃は雲井調子とあったけど、
そうだったかな?
楽譜を製本するために職場に持って行っていて、そのまま置いて来た。
シブい曲だな、と思った。
八重崎検校の手付けに慣れすぎていて、
たまに違う人のを弾くと新鮮だ。
時代まで違うとなるともっと目新しさは増す。
手事は枕と3段の構成。
遠い掛け押しがあって「ひゃー」となります。