しぐれにじ
京都の冬はしょっちゅう時雨れている。
洗濯物が乾かない。
でも時雨れる分、虹の発生確率は高い。
今日も虹。
はしっこに写っているのは比叡山。
都の鬼門に配された防御装置であるわりに人っぽい雰囲気のする山だと思う。
標高がそれほど高くないからかな。
川端通り沿いの銀杏や桜、
白川通沿いのけやき(だっけ?)が一気に色づき、
気づけばもう11月も半ばをすぎた。
午前中は恒例の合奏練習。
今日は少なめ。
平調:夜半楽×1.5
壱越調:春鶯囀颯踏、入破、賀殿急、武徳楽、北庭楽
寒くなって来たのでやや狭い空間での練習は、耳にくる・・・耳の中がびりびり言っている。
ほどほどにしないと耳を悪くしちゃうな。
なかなかやっかいな夜半楽をなんとかかんとか合わせてもらう。
壱越調の春鶯囀入破でどうしてもうまくいかないフレーズがあって、
もう1年くらい悩んでいた。
夜半楽にほとんど同じフレーズが多数でてきて、
さて、いよいよこのフレーズと決着をつけなきゃいかん時がきたぞな、と思っていた。
前にも篳篥さんに質問したことがあったけれども、
なんだかやはりすっきりしないまま放置していた。
それが、曲がかわると、
あれれ、すんなり吹ける。
なんだろ、これ??
そのあと入破を吹いたら、これまた不思議、
その問題の箇所が吹けるようになっている。
ひとつの曲を吹き込むのもいいけど、
無理にでも違う曲をやってみるとこういう面白いことが起きるのね。
合奏練習のあと、
そのまま筝三絃の稽古へ。
もう来年6月の演奏会の話。曲は「松竹梅」。
5を押さえつつの逆ハジキが出てくる・・・離れ業やね。
大曲ばかりの演奏会なんだと。
4月の演奏会の曲(「虫の武蔵野」)のリファインと、
2月の演奏会の曲(「杣山」)の確認と、
同時進行している演奏会に関係ない曲(「新玉かずら」)の修正。
「杣山」はまだ本手だけ。
替手をはやく習いたいのだけれども、
まずは本手で歌ができてからじゃないと絶対に私は替手の面白いところしか練習しないだろう、という先生の読みにより、替手はおあずけ。
本番予定がない「新玉かずら」はどうも練習が後回しになりがちで、
今日も久しぶりに弾いたけど、そんな言い訳は許されず。
「1回習った曲はいつでもパッと弾けなあかん」のだそうな。
さて、
昨日から1年くらいお休みしていたお弟子さん復活。
肩の腱をつなぐ手術を経ての復帰。
遠いところからわざわざ来てくれる。
久しぶりということもあって、まずは「数え唄変奏曲」
・・・童謡唱歌、ちょっと前の流行歌的なものも弾いてみたいということでこの曲を選んでみたよ。