カンパリみかん

絵画と音楽とホメオパシーと放課後BBSHをつらつらと。基本は酔いどれ日記。

楽器持ち出し計画-2

 

My楽器=三味線の海外持ち出しにあっさり成功したのが去年の12月。

そのときのことはこちらに↓

camparimikan.hatenadiary.jp

 


調子に乗って、今度は笙を持って行ってみようと画策中です。

 

次のスクーリングは学生全員がなんらかの発表をしなければなりません。

観客の前でのパフォーマンスか作品の展示のかたちで。

 

昨年度は白衣と浅葱の袴に雑色衣装のうえに烏帽子をかぶって篳篥を吹きました。

 

これ一本しかない笙を海外に持っていくのは正直不安ですが、

私ができる楽器のなかで一番、今年の学年のテーマに近い音色なのが笙なので、チャレンジすることに。

 

もちろん、機内持ち込み手荷物として持っていくので、

まずは笙のケースごと収まるカバンを探すところからスタート。

 

笙のケースは長さが53センチ。

機内持ち込み手荷物の長手上限は55センチ。

これが入るカバンはきっと制限を超えてしまう、きっとアメリカン航空のおばちゃんに、

 

「まだーむ」

 

って言って足止めされちゃう・・・海外の航空会社で国内線は荷物制限に厳しいような気がします。


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 この状態で持っていってもいいのだけれども、

荷物はなるべくまとめたい。

 

で、「これならいけそう」と買ってみたのがこちら↓

 

https://www.amazon.co.jp/Coleman-コールマン-ボストンバッグ-3ウェイボストンMD/dp/B019IFV0C4

 

大きさ制限を超えているけれども、

布製なので中身をぱんぱんに入れないようにして、

「えいや!」

と遊び部分を縮めて持ち込むつもり・・・この厚かましさは数回のアメリカ入りで身についたよ。

 

届いたカバンに笙ケースを入れて見ると、

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無事、収納。

よしよし。

この感じならアメリカン航空のおばちゃんも突破できそう。

先日の神前奏楽は初めましての方との合奏。

有名な方ではあるので、こちらは存じ上げていましたし、

こういう機会があるとは夢にも思わず。

 

箏曲地歌だと、

10分前に初めて顔を合わせた相手とリハ演奏&30分後の本番演奏するってことはまずない・・・雅楽でも滅多にないように思うが、その方の中ではアリなスケジュールだったのだろう。

こちらもそれでやってやらんことはないし、やったし。

 

頑固な性分のくせになんとなーく合わせるのは得意なので疲れるんだな、きっとそうだ。
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箏曲地歌だと曲を作ったのは400〜200年くらい前の人たちだし、

筝は楽器自体はもっと古くて、

もういつにできたのかもわからないくらいの昔にできた。

三絃のの場合は歴史が浅いけれども、やはり成立については諸説ある。

 

雅楽に至っては作曲したのが誰かわからないくらい古い曲も多いし、

わかっていたとして源博雅とかなので平安時代だよ。

ああ、よく演奏される浦安の舞はかなり最近の成立ね。


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 いずれにしても、演奏しているのは今、ここの私たち。

 

古い楽器だからやっているつもりはないな。

 

新旧の軸ではなくて、

好き嫌いの軸の方が強力に私に作用する。



 

 

選択肢は無限

私が絵画教室に行く時間は色々な年代の生徒がいます。

 

下は小学校2年生から、

上は55歳くらい。

教室全体ではもっと幅が広がって最高齢は80歳だね。

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いつも奏楽でお邪魔している神社の名物桜。 八重桜のような姿で花弁がソメイヨシノより大きく、色も濃い。

 

さいきん、耳にして驚いたのが、

公立小学校での英語の義務化。

 

それに伴って、英語の塾に行き始めるのだ、という子の多いこと。

 

確かに、

小さいうちからやっておかなければ身につきにくいことは確かにあります。

しかし、

それに英語は含まれない、と私は思う。

 

英語を母国語とするひとたちは誰もね、

日本人が自分たちと同じように話すことを期待していないの。

 

それよりも、

日本人、というか、

その人がどういう考えを持っていて、

そのベースにはどういう文化背景があって、

独自の文化として彼らが知っているものをどれくらい説明できるか、ときには実演できるかってことなのね。

 

そこに表出するのは文化面での交流かもしれないけれども、

それをまとって海外に出た時、

一番心強いのはその日本人ほんにんなんだよ。

黄色人種への差別云々は確かにあると思うけれども、

じぶんのアイデンテティーが確固たるものであるとき、

「差別」って観念がふっとぶから。

 

差別する、されるを超えるの。

 

私は、「日本の伝統文化が好きだから」というスタンスで箏曲地歌雅楽に着手した覚えはない。

お茶とかお花とかも、

幸い身内がやっていた、とか道具があるから、という接点しかないし。

 

ただ、

この風土で培われた文化なら、ここに住んでいるうちに体験した方がちゃんとわかるよね、と思って始めて、

面白い、と思ったから箏曲地歌雅楽は今でも続いている。

 

日本のフィールドのなかで、

日本の持つ聖なるテンプレートを通して創造されたものを体験するのが、ここに住んでいる者の特権だ、くらいに思っていました・・・「日本」の定義はさておき。

 

母国語以外の言語はツールに過ぎないんだよ。

 

それを使う方の「あり様」のほうが、

外国人とコミュニケーションをとるときに差をつけると思うの。

 

リスニング試験さえ必要とされなかった中学、高校生時代だったし、

大学も英語とは無縁の学部学科。

それでも今のスクールの同級生や先生と無理やりながらもコミュニケーションをとっているのは、

大学受験時代の英文法のトレーニングと、

知らないうちに身についていたアイデンテティーのおかげだと思う。

 

少なくとも、

私は「日本を愛しているよ」と、堂々と外国人の知人に言えるから。

昔の場所

 

地元の城跡にあるのはソメイヨシノの大木たち。

城跡に桜は近代以降の定番風景で、

そこには新しい権力者の巧みな印象操作があるとかないとか・・・ただし、この城跡は中世のそれなので、

城跡=桜が定着しきってしまって、

本来の意味などすっかり忘れられた、あるいは刷り込み完了したあとの産物みたい。

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手前には珍しくもベニシダレ。


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ここでは数回、

桜吹雪の下で演奏したことがあります。

先の大戦での戦没者の慰霊祭が毎年ここで開催されて、

それが神道形式なので雅楽が入る、というわけ。

仏教形式でも雅楽が入る可能性はあるよ、って話以前の問題で、

この手の行事が宗教色を帯びていることがちょっと不思議ね。

私は全く問題ないと思うのだけれども、

よくもまあ今まで誰もそれについて何も言わなかったものだな〜、と・・・田舎だからかな。

 

今日は午前中に恒例の合奏練習会で、

私の勝手な印象ながら、春らしく雙調祭り。

北庭楽で合奏の楽しさを再認識しつつ・・・落とし所を先に見据えながら不思議な不協和音や駆け引きは地歌でもよくあるから、これが日本音楽の特徴なのかしら?などど考えたり。

 

だんだん、楽になる。

 

昔の場所には戻れないし戻りたくないな。

 

 

そしてまた次へ

絵画教室の展示が終わりました。

 

初午&春大祭の奏楽のあと展示会場に出かけて、

そのまま搬出に突入。

 

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この3月末でこの会場は無くなります。

 

所有者であるところの市がここを売却したいから。

 

駅に近く、

広いうえに、使用料も安く設定されていたので絵画教室の展示はずっとここだったのですが、

次回=来年からは別の場所を探さなければなりません。

おおくの団体がこの会場を使っていたので、

残される各会場は争奪戦になるのでは?と先生は予想。

 

市議会議員さんが観に来てくれて、その人この会場がなくなることを知らなかったよ」

って先生は言ってたけど、

それはそれで問題な気がするぞ。

 

初めて、生徒の我々が運営に携わった展示でした・・・半分くらいだけど。

 

そういう意味ではいろいろと印象に残る出来事が多いイベントになりました。

 

計画段階から数えて1年。

 

やっと一区切り。

 

そして、

次の展示の準備はもう始まっています。

怒涛の篳篥Weeksの開始をなんとか乗り切り、

神社近くの散歩コースへ立ち寄ると、

すごい人、人(+車)。

いつも車を駐めているスペースは満車でした。

 

地元の桜の名所でもあるからね。

まだ三分咲きくらいのソメイヨシノ

木全体はピンク色になっていて爆発しそう・・・ピンクの爆弾。
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 ちょっと前から、

夜中に寝返りを打ったときにひどい目眩を感じることがあって、

ひどい状態はすぐに収まるものの、

「ちょっとぐるぐる」

くらいの目眩はたぶん続いていて、

右目が疲れる、頭がいたい、ちょっと吐き気。

 

これらは不快な症状なのだけれども、

他の随伴症状はなかなか楽しいものがあって、

 

見慣れている光景がキラキラして見える。

書き慣れた文字、いいなれた言葉なのに、

まるで初めて書くように、

初めて口にするように、

その瞬間が新鮮でたまらない。

・・・これは、多幸感?

あと、感情のフタが外れやすくなっちゃったね。

 

目眩の方は耳鼻咽喉科の診察の結果、

良性突発性頭位めまい症ではないか、と。

 

めまいが起きた方へのあえての寝返りを就寝起床前に5回くらいずつ行うことで徐々に治っていくらしいです。

 

運動不足、加齢、頻繁に頭部に衝撃を受けることなどが原因で起きやすくなる三半規管で起きる問題が原因らしいです・・・これはネットで調べた情報。

 

奏楽の仕事の後は絵画教室の展示会場へ。

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おお、なかなかの人出ですな。

次回の教室展の相談をしたり、

「絵」とは?「Art」とは?

を話し合ったり。

 

展示はあと2日。

 

今回までの会場はこの3月末でなくなります。

市が売却しちゃうんだってさ。

だから、来年の教室展の場所も今日、話し合って決めました。

また次への準備が始まります。

シーズンだから

暖かい日が続くようになって、

桜前線の北上速度もぐんぐんあがっているようです。

 

結婚式=ジューンブライドイメージが強いですが、

私が奏楽でお邪魔する神社の結婚式繁忙期は4〜5月と、10月。

 

そろそろ式の数が増えて来たようで、

私でさえも、明日から毎週の奏楽です。

 

さすがに焦って、練習時間を増やしました。

 

筝、三絃のときは1人で弾いているのが全く苦にならないのに、

笙はもちろん、

篳篥は1人で吹いているのって、しんどいな。

既習曲をえんえんと吹き続けることができる人ってすごいな、と思う。